アーク・インベストの新モデル、2031年のテスラ株は1株4,400ドル近く、けん引役はロボタクシー
アーク・インベストが10月19日に公表したモデルは、2031年のテスラの企業価値の約80%をロボタクシーが占めるとし、顧客に貸し出すオプティマスのロボットが占める割合も増えていくと見ている。
執筆:Ryan Tanaka

テスラの投資家として最もよく知られる一社、米運用会社アーク・インベストは2026年10月19日、テスラの新しい企業価値評価モデルを公表し、2031年の1株あたり期待値を約4,400米ドルとした。モデルはターシャ・キーニーとダニエル・マグワイアが32の入力項目から組み立てたもので、強気シナリオでは1株約5,000ドル、弱気シナリオでは約3,300ドルになる。この2031年モデルは、アークが2024年に公表した2029年モデルに代わるものである。
その価値の大半を担うのが、テスラの無人配車サービスロボタクシーである。アークの基本シナリオでは、2031年までに約800万台のロボタクシーが走る。モデルには「アークは、2031年にロボタクシーがテスラの企業価値の約80%を占めると推定している。2024年に公表した前回のモデルで示した2029年の約90%からは下がる」とある。企業価値とは、会社の時価総額に負債を足し、現金を差し引いた額である。
ロボタクシーの割合が下がる主な理由は、テスラの人型ロボットオプティマスが、ロボット・アズ・ア・サービス(RaaS)と呼ぶレンタル事業として伸びるとアークが見込んでいることにある。モデルでは、2031年に外部向けの人型ロボットの販売が約100万台、RaaSの売上高が約2000億ドルに達する。アークはこの見積もりを「2031年にオプティマスを1億〜10億台とするマスクの見通しより、はるかに保守的」だとしている。
テスラは、このモデルが頼みとするサービスをすでに広げている。テスラは2026年9月3日、ハンドルもペダルもない2人乗りのサイバーキャブでロボタクシーの乗車サービスをオースティンで始めた。テスラのロボタクシーのXアカウントによると、10月10日までにオースティンで走るサイバーキャブは300台を超えた。テスラの第3四半期のアップデートは、2026年9月30日時点で、監視なしのロボタクシーの累計走行距離を200万マイル(約320万km)近くと報告しており、前の四半期の8倍に増えた。同じ四半期にテスラは280億ドルの売上高を計上し、1000万台目の車両を生産した。
アークのモデルでは、オプティマスのレンタルを含むテスラのそれ以外の事業すべてで、2031年の企業価値の残り約5分の1を占める。
筆者はテスラの株式とオプションを保有している可能性がある。この記事は投資助言ではない。