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イーロン・マスク、将来の超知能の計算資源は「ほぼすべて宇宙に」

イーロン・マスクは11月2日、超知能を動かすプロセッサーの軌道上の割合は「四捨五入すれば100%になる」とXに投稿した。スペースXは2027年に計算衛星Starmindの打ち上げを始める計画である。

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キューポラの窓から見た国際宇宙ステーションの主太陽電池パネルと放熱板
国際宇宙ステーションの太陽電池パネルと放熱板。計算衛星にも、電力と冷却のためにこの2つの仕組みが要る。写真:NASA、パブリックドメイン

イーロン・マスクは2026年11月2日、将来の超知能の計算資源は「明らかに大半が宇宙に置かれる」とXに投稿した。同じ投稿で、「大半」とは軌道上の割合が「四捨五入すれば100%になる」という意味だと付け加えた。超知能(SI)は人間を上回る思考力を持つ機械の知能で、計算資源とはGrokのようなSIのモデルを学習させ、動かすプロセッサーのことである。Grokは、スペースXがSpaceXSI部門で開発している。マスクの投稿はアリゾナ時間午前8時08分で、セコイア・キャピタルのパートナー、ショーン・マグワイアへの返信だった。セコイア・キャピタルは2019年からスペースXに出資している。

スペースXはその未来に向けた衛星をすでに設計している。2026年10月20日の第3四半期決算説明会のウェブ中継で、社長兼最高執行責任者(COO)のグウィン・ショットウェルは「2027年にMobile V2とStarmindの衛星の打ち上げを始める」と述べた。Mobile V2はスターリンクのスマートフォン向けサービスの次世代版で、StarmindはスペースXの計算衛星である。説明会の冒頭、投資家向け広報(IR)責任者のアンドレア・ウィリアムズは、自身がいる場所を「ここテキサス州バストロップにある、当社のスターリンク工場であり、将来のStarmindの生産拠点」と紹介した。

マスクはStarmindをコンピューターの言葉で説明している。8月4日の第2四半期のウェブ中継では、Starmindを「本質的には最適化されたVera Rubin NVL72コンピューター」と呼んだ。エヌビディアのラック規模のシステムである。同じ日、スペースXはエヌビディアとStarmind AI1の計算ペイロードで協力すると発表した。どの衛星にも、エヌビディアのRubin画像処理半導体(GPU)とVera中央演算処理装置(CPU)が載る。10月1日、マスクはさらに、各機は「250kWを超える太陽光発電能力を持ち、これは国際宇宙ステーションより約20%多い」と付け加えた。

軌道へ向かう理由は電力にある。2026年6月12日に米証券取引委員会(SEC)へ提出したスペースXの目論見書は、「毎年100ギガワットの計算資源を宇宙へ打ち上げる」という目標を掲げる。衛星は、昼と夜の境目の上空を飛び続ける朝夕の太陽同期軌道(ドーン・ダスク軌道)に置く計画で、目論見書はこの軌道が「ほぼ途切れることのない日照をもたらす」としている。さらに、宇宙の太陽電池パネルは単位面積あたり「地上の太陽光の5倍を超えるエネルギー」を集め、軌道上の日光には、地上のデータセンターの建設を遅らせる「電力調達、送電網への接続、許認可」が要らないと記している。

スペースXはスターリンクよりはるかに大きな衛星群に備えている。2026年1月に米連邦通信委員会(FCC)へ出した申請は、高度500〜2,000kmの軌道に最大100万基の衛星を置く内容である。スペースXによると、9月末時点で軌道上のスターリンク衛星は1万1100基を超える。衛星を運ぶ完全再使用型ロケットのスターシップがこの計画の中心にあり、マスクは10月20日、投資家に「来年上半期のどこかで、スターシップを毎週飛ばせるようになると見込んでいる」と語った。

スペースXが地上に設置した超知能の計算能力は、2026年9月30日時点で1.7ギガワットに達し、テネシー州メンフィスのスーパーコンピューターコロッサス2もその一部である。マスクの計算では、この地上の設備はいずれ、Starmindで軌道へ上がる計算資源に比べて誤差程度の規模になる。

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出典(9)
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